トップウェルネスコラム日焼け止めで逆にシミ?紫外線対策と正しい使い方【前編】

日焼け止めで逆にシミ?紫外線対策と正しい使い方【前編】

日焼け止めで逆にシミ?紫外線対策が気になる女性

「毎日日焼け止めを使っているのに、なぜかシミが増えた気がする…」そんな悩みを感じている方は少なくありません。

実は、日焼け止めを使っていても選び方や使い方を間違えると、紫外線をしっかり防げず、逆にシミの原因になることもあります。

この記事では、紫外線や肌への影響を丁寧に解説しながら、日焼け止めを正しく使うためのコツを初心者の方にもわかりやすく紹介していきます。

日焼け止めを塗ってもシミができるのはなぜ?

「日焼け止めさえ塗っていれば大丈夫」と思い込んでいませんか?実際には使い方や製品選びを間違えてしまうと、紫外線によるダメージを完全に防げないことがあります。

紫外線は肌の奥深くにまで届き、メラニン色素を過剰に生成することでシミやくすみの原因になります。

正しくケアをしていないと、毎日の紫外線の蓄積が、いつの間にか肌に現れてしまうのです。

紫外線防御力から見る日焼け止めの選び方

SPFやPAなど紫外線防御力から見る日焼け止めの選び方

SPFとPAってなに? 紫外線の種類と指標を簡単に解説

日焼け止めには必ず「SPF」と「PA」という表示がありますが、それぞれ異なるタイプの紫外線を防ぐ指標です。

  • UVB(紫外線B波):肌表面にダメージを与えて赤みや炎症を起こすタイプの紫外線。いわゆる「日焼け(サンバーン)」の主な原因です。SPFはこのUVBを防ぐ力を示しています。
  • UVA(紫外線A波):肌の奥(真皮層)まで届き、しみ・しわ・たるみなど光老化の大きな要因になります。PAはこのUVAをどれだけ防げるかを表しています。

つまり、SPFは短期的な日焼け対策PAは長期的な肌老化の予防と覚えると分かりやすいでしょう。

生活スタイルに合ったSPF/PAを選ぼう

自分のライフスタイルに応じて、必要な紫外線防御力を選ぶことが大切です。

  • 日常の買い物や通勤:SPF20〜30/PA++
  • 炎天下でのレジャーや屋外スポーツ:SPF50+/PA++++

ただし、SPFやPAが高ければ高いほどよいというわけではありません。

高数値の製品は肌への刺激が強いものもあるため、敏感肌や乾燥肌の人は低刺激処方の日焼け止めを選ぶことも検討しましょう。

最近ではノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)や保湿成分配合の商品も増えてきています。

間違った塗り方がシミを招く?NG例と正しい使い方

間違った日焼け止めの塗り方がシミを招く?

よくある塗り方のミス

日焼け止めの塗り方には意外と多くの落とし穴があります。特に以下のような点に注意しましょう:

  • 塗る量が少なすぎる:顔全体に塗る場合、クリームタイプで500円玉2枚分が目安。少なすぎると十分なUVカット効果が得られません。
  • ムラ塗り・塗り残し:小鼻のわき、目元、フェイスライン、耳、首などは特に忘れやすい箇所。丁寧に塗ることを意識しましょう。
  • 重ね塗りをしない:1度に厚く塗るよりも、2回に分けて重ね塗りするとムラがなくなり、紫外線防御効果が高まります。

日焼け止めを使うタイミングと順番

スキンケア後、化粧下地を塗る前が基本的なタイミングです。オイルや乳液の油分が多すぎると日焼け止めが肌になじみにくくなるため、順番や相性にも注意が必要です。

汗・皮脂・摩擦によるUVカット効果の低下と対処法

日焼け止めは時間が経つと、汗や皮脂、摩擦によって落ちてしまい、UVカット効果が薄れていきます。

特に夏場や屋外活動では、2〜3時間おきの塗り直しが必要不可欠です。

メイクをしている場合には、スプレータイプやパウダータイプの日焼け止めを使うと便利です。

ファンデーションの上からでも簡単に塗り直すことができ、メイク崩れも最小限に抑えられます。

肌質・体質別に見るシミができやすい人の特徴

肌質・体質別に見るシミができやすい人の特徴

すべての人が同じように紫外線に反応するわけではありません。以下のような肌質・体質の方は、注意が必要です:

  • 乾燥肌:肌の水分量が少なく、バリア機能(外からの刺激を防ぐ力)が弱いため、紫外線のダメージが肌内部に届きやすい。
  • 敏感肌:外部刺激に反応しやすく、炎症によって色素沈着が起こりやすい。
  • ホルモンバランスの乱れ:妊娠・出産、更年期、ストレスなどが原因でメラニン生成が活発になる。
  • 遺伝的要因:家族にシミが多い人がいる場合、メラニンが生成されやすい体質の可能性がある。

紫外線以外の原因にも注意!ブルーライト・ストレスなど

最近では、紫外線だけでなく「ブルーライト」や「近赤外線」もシミや老化の原因として注目されています。

  • ブルーライト:スマホやパソコンなどの画面から発せられる光で、肌の深層に届いてメラニン生成や酸化ストレスを促す可能性がある。
  • 近赤外線:太陽光に含まれる、目には見えない波長の光。肌の弾力やハリを低下させ、老化の原因となる。

また、ストレスや睡眠不足もホルモンバランスを崩し、肌のターンオーバー(生まれ変わりサイクル)を乱す原因になります。

外側の紫外線対策だけでなく、内側からの健康管理も大切です。

まとめ:シミを防ぐには正しい日焼け止めと生活習慣が鍵

シミを防ぐには、日焼け止めをただ「使う」のではなく、選び方・塗り方・塗り直し方まで正しく理解することが大切です。

そして、肌質に合った製品を選ぶことや、生活習慣の見直し、ストレス管理など、内側からのケアも欠かせません。

毎日の紫外線対策と習慣的なスキンケアを続けることで、将来的なシミや肌老化のリスクを大きく軽減することができますよ。

正しい知識と実践で、「塗っているのにシミができる」状態から抜け出し、透明感のある美肌を守りましょう。

よくある質問(FAQ)

日焼け止めとシミに関するよくある疑問

ここまでで紫外線対策や日焼け止めの使い方について詳しく解説してきましたが、読者の方からよく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。ちょっとした疑問も、毎日のケアを正しく続けるヒントになります。

Q. 日焼け止めは朝1回塗れば1日中効果がありますか?
A. いいえ。日焼け止めは時間とともに効果が薄れます。
汗や皮脂、摩擦によって効果は徐々に薄れるため、2〜3時間おきの塗り直しが推奨されます。
特に屋外で活動する日は、こまめな塗り直しを心がけましょう。
Q. SPFとPAの違いって何ですか?
A. 対応する紫外線の種類が異なります。
SPFは紫外線B波(UVB)を防ぐ指標で、主に赤みや炎症を防ぎます。PAは紫外線A波(UVA)に対応し、しわ・たるみ・シミの原因を防ぐ目安です。
Q. メイクの上から日焼け止めはどうやって塗り直すの?
A. スプレーやパウダータイプの日焼け止めを使うのがおすすめです。
メイクの上からでも手軽に重ね塗りでき、メイク崩れを防ぎながらUV対策ができます。
皮脂や汗を軽くティッシュでオフしてから塗ると、より密着しやすくなります。
Q. うっかり日焼けしてしまったらどうすればいい?
A. まずは「冷やす」→「保湿」→「美白ケア」の順で対処を。

  • 冷却:濡れタオルなどで肌のほてりを鎮めましょう。
  • 保湿:化粧水ジェルなどでたっぷりうるおいを補給。
  • 美白ケア:ビタミンC誘導体やトラネキサム酸など、メラニンの定着を防ぐ成分配合のスキンケアを取り入れると◎

なお、日焼け後の対策・ケアについては『日焼け後のシミ対策・アフターケアの完全ガイド【後編】』の記事で解説していますので、日差しからお肌を守るためにぜひチェックしてみてください。

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この記事を書いた専門家(アドバイザー)

はなうたツバメ 編集室

はなうたツバメ 編集室

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