「毎日日焼け止めを使っているのに、なぜかシミが増えた気がする…」そんな悩みを感じている方は少なくありません。
実は、日焼け止めを使っていても選び方や使い方を間違えると、紫外線をしっかり防げず、逆にシミの原因になることもあります。
この記事では、紫外線や肌への影響を丁寧に解説しながら、日焼け止めを正しく使うためのコツを初心者の方にもわかりやすく紹介していきます。
「日焼け止めさえ塗っていれば大丈夫」と思い込んでいませんか?実際には使い方や製品選びを間違えてしまうと、紫外線によるダメージを完全に防げないことがあります。
紫外線は肌の奥深くにまで届き、メラニン色素を過剰に生成することでシミやくすみの原因になります。
正しくケアをしていないと、毎日の紫外線の蓄積が、いつの間にか肌に現れてしまうのです。
日焼け止めには必ず「SPF」と「PA」という表示がありますが、それぞれ異なるタイプの紫外線を防ぐ指標です。
つまり、SPFは短期的な日焼け対策、PAは長期的な肌老化の予防と覚えると分かりやすいでしょう。
自分のライフスタイルに応じて、必要な紫外線防御力を選ぶことが大切です。
ただし、SPFやPAが高ければ高いほどよいというわけではありません。
高数値の製品は肌への刺激が強いものもあるため、敏感肌や乾燥肌の人は低刺激処方の日焼け止めを選ぶことも検討しましょう。
最近ではノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)や保湿成分配合の商品も増えてきています。
日焼け止めの塗り方には意外と多くの落とし穴があります。特に以下のような点に注意しましょう:
スキンケア後、化粧下地を塗る前が基本的なタイミングです。オイルや乳液の油分が多すぎると日焼け止めが肌になじみにくくなるため、順番や相性にも注意が必要です。
日焼け止めは時間が経つと、汗や皮脂、摩擦によって落ちてしまい、UVカット効果が薄れていきます。
特に夏場や屋外活動では、2〜3時間おきの塗り直しが必要不可欠です。
メイクをしている場合には、スプレータイプやパウダータイプの日焼け止めを使うと便利です。
ファンデーションの上からでも簡単に塗り直すことができ、メイク崩れも最小限に抑えられます。
すべての人が同じように紫外線に反応するわけではありません。以下のような肌質・体質の方は、注意が必要です:
最近では、紫外線だけでなく「ブルーライト」や「近赤外線」もシミや老化の原因として注目されています。
また、ストレスや睡眠不足もホルモンバランスを崩し、肌のターンオーバー(生まれ変わりサイクル)を乱す原因になります。
外側の紫外線対策だけでなく、内側からの健康管理も大切です。
シミを防ぐには、日焼け止めをただ「使う」のではなく、選び方・塗り方・塗り直し方まで正しく理解することが大切です。
そして、肌質に合った製品を選ぶことや、生活習慣の見直し、ストレス管理など、内側からのケアも欠かせません。
毎日の紫外線対策と習慣的なスキンケアを続けることで、将来的なシミや肌老化のリスクを大きく軽減することができますよ。
正しい知識と実践で、「塗っているのにシミができる」状態から抜け出し、透明感のある美肌を守りましょう。
ここまでで紫外線対策や日焼け止めの使い方について詳しく解説してきましたが、読者の方からよく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。ちょっとした疑問も、毎日のケアを正しく続けるヒントになります。
なお、日焼け後の対策・ケアについては『日焼け後のシミ対策・アフターケアの完全ガイド【後編】』の記事で解説していますので、日差しからお肌を守るためにぜひチェックしてみてください。
この記事を書いた専門家(アドバイザー)
はなうたツバメ 編集室